トップメッセージ

代表取締役社長 冨田 幸二

未来の変化に進化で応え、
新たな成長軌道を築きます

代表取締役社長冨田 幸二

株主・投資家の皆さまへ
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

2025年3月期の経済情勢は、総じて景気の緩やかな回復基調が続く一方で、中国の景気減速、主要国の物価動向や金融政策の動向、不安定な為替相場、ウクライナ・中東情勢の長期化に伴う地政学リスクの高まりによる影響が懸念されるなど、先行き不透明な状況が続きました。
このような状況のもと、当社グループは、液晶ディスプレイ関連の需要拡大が進む中国市場での競争力強化、シェア拡大に注力するとともに、自動車や情報・電子分野など成長期待分野での新規用途・顧客開拓を推進し、安定収益基盤の拡大と収益性の向上を図ってまいりました。また、非アクリル製品の開発・販売やバイオマス材料・製品開発の基盤技術構築、新たな海外事業地域の探索などを推進し、環境変化に強い事業構造への転換に向けた事業領域の創出に取り組んでまいりました。
業績につきましては、中国に液晶ディスプレイ産業の生産集約が進むなか、中国市場における粘着剤製品の販売が伸長したことで、売上高、利益共に、前期を大幅に上回る結果となりました。

2026年3月期の事業環境につきましては、緩やかな景気の回復基調が続くことが期待されるものの、米国の通商政策の動向やウクライナ・中東情勢の長期化、為替相場・原材料価格の変動による影響が懸念されるなど、先行き予断を許さない状況が続くとみております。
このような状況のもと、当社グループは、液晶ディスプレイ関連の中国市場における技術対応力を強化し、更なるシェア拡大を図るとともに、自動車や情報・電子分野など成長分野での新たなニーズの探索・獲得に注力し、安定収益基盤の拡大と収益性の向上を図ってまいります。また、非アクリル製品の開発・用途開拓やバイオマス材料・製品開発の技術基盤の確立、新たな海外事業地域展開、新規事業開発などでの成長投資を推進し、次世代事業領域の創出に向けた事業構造改革に取り組んでまいります。
業績につきましては、装置システムでは工事完成高の増加、ケミカルズでは需要は堅調に推移するものの円高による中国子会社業績の為替換算額の減少、研究・技術開発や新規事業等での経費の増加を見込んでおり、売上高は増収となるものの、営業利益は減益となる見通しです。

株主・投資家の皆さまには、今後ともより一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。